ポッピン・タコ|これだけはおさえておきたいアニメーションダンスの「特徴」

アニメーションダンスの「全体像」の基礎から練習方法までを全12回にわたり解説していくシリーズの第9回目です。
アニメーションダンス講座|読めばわかる基礎と練習方法
アニメーションダンスの「全体像」の基礎から練習方法までを全12回シリーズで解説します。
スポンサーリンク

ポッピン・タコ|これだけはおさえておきたいアニメーションダンスの「特徴」

これまでの解説ではブガルー・シュリンプ(Boogaloo Shrimp)(※1)と同様に折に触れてポッピン・タコ(Pop N Taco)についても言及してきましたが、ここで一度情報を整理したいと思います。

そこでシリーズ9回目の今回は「ポッピン・タコ」にスポットを当て、アニメーションダンスを習得する上でこれだけは理解しておきたいポッピン・タコの創り出した「アニメーション」のスタイルのルーツと、ポッピン・タコの表現するダンスの「特徴」について詳しく解説していきたいと思います。

※1:マイケル・ジャクソンが自身の「ムーンウォーク」と「アニメーションダンス」を確立していく過程において影響を受けたレジェンド。「リキッドアニメーションスタイル」のオリジネーター。1983年から1991年までマイケルのソロパートのアドバイザー(パーソナルポッピングインストラクター)として、1984年のジャクソンズヴィクトリーツアー以降のBillie Jean終盤の間奏部分のダンスパートをはじめ、ムーンウォーク(バックスライド)を含む一連のパフォーマンスを完成度の高いレベルまで引き上げる仕事にたずさわった。

創り出したスタイルのルーツ

「アニメーション」(Animation)(※2)は、ロボットやアニメーションの特撮技術からインスピレーションを受けて創られた、「映像特殊効果」を身体で表現するスタイルです。

このスタイルは1984年公開の映画「ブレイクダンス」(Breakin’)によって世界中のストリートダンサーへと広まり、その後マイケル・ジャクソンが1980年代から90年代にかけて開催したバッドツアー(1987年)、デンジャラスツアー(1992年)、ヒストリーツアー(1996年)の3つのワールドツアーで披露したことによって一般の人々の目にも触れるようになりました。

※2:ブガルー・シュリンプとポッピン・タコが1983年に創り出したスタイル。

ポッピン・タコ

これを踏まえ、ポッピン・タコは、マイケル・ジャクソンが自身の「アニメーションダンス」の表現を確立していく過程においてブガルー・シュリンプと共に影響を受けた人物として知られているレジェンドです。

1983年から1997年までマイケル・ジャクソンのパーソナルダンストレーナー(クリエイティブコンサルタント)として、ポッピングとアニメーションスタイルのすべてをマイケルに伝授しました。

マイケル・ジャクソンの作品にはディズニーアトラクション体感型3D映画「キャプテンEO」(1986年)、映画「ムーンウォーカー」のSmooth Criminal(1988年)、ショートフィルム「ゴースト」(1996年)などに出演しています。

そのポッピン・タコの名が世界中のストリートダンサーへ知れわたるきっかけとなったのが映画「ブレイクダンス」で披露した、ポッピング(Popping)(※3)、ウェーブ(Waving)、スネーキング(Snaking)、アニメーションを中心とするダンスです。

※3:曲のビートに反応してポーズを形成した直後に身体の各部位を同時に弾いて表現するスタイルのこと。エレクトリックブガルーズ(Electric Boogaloos)のブガルー・サム(Boogaloo Sam)(※4)が1976年に創り出した。

※4:エレクトリックブガルーズのリーダー。曲のビートに反応してポーズを形成した直後に身体の各部位を同時に弾いて表現する「ポッピング」と、腰・ひざ・頭などの身体のあらゆる部分のロールを自在に使いこなすことによって流動的に表現する「ブガルー」を創り出したオリジネーター(考案者)。マイケル・ジャクソンの作品にはショートフィルム「ゴースト」に出演した。

創り出したスタイル①

1970年代後期の頃のポッピン・タコは、ミステリアスポッパーズ(Mysterious Poppers)(※5)に所属しており、「KING SNAKE」のダンサーネームで、胸を大きくロールするアイソレーションの動きによって表現する「スネーキング」を得意とするストリートダンサーでしたが、1980年代初頭にエレクトリックブガルーズ(Electric Boogaloos)(※6)のポッピン・ピート(Popin’ Pete)(※7)直伝による「ポッピング」のオリジナルスタイルを体得します。

そしてブガルー・シュリンプと出会う1983年には、自身の表現の武器の一つである、身体の各部位を自在にコントロールすることによって全身に波がうねるように表現するスタイルの「ウェーブ」へポッピングの「表現の要素」を取り入れた独自のスタイルの「ポッピンウェーブ」を創り出すところまで進化していました。

その後ライオネル・リッチー(Lionel Richie)のバックアップダンサーの仕事を通じてブガルー・シュリンプと出会い、すぐに意気投合した2人は、ブガルー・シュリンプがポッピン・タコの「鋭さの中に重さのあるハードなポッピング」と「ウェーブへポッピングの要素を取り入れたスタイル」を、ポッピン・タコがブガルー・シュリンプの「パラパラ漫画のような表現のティッキング」と「流れるように動くロボットのリキッドアニメーションスタイル」を双方で補完することによって、それぞれが「より独創的な表現」へとアップデートします。

このような背景を経てポッピン・タコが映画「ブレイクダンス」で披露したアニメーションが「ストップモーションアニメーションスタイル」(※8)です。

「ストップモーションアニメーション」とは、内部に骨格を持つ可動式ミニチュア人形の動くさまを1コマずつ変化させて撮影することによって、再生するとその人形がまるで生きているかのような動きを表現することができる、特撮技術を駆使した実写アニメーションのことです。

人間の手で1コマ1コマ人形を変形させて撮影するという手法のため必然と「ぶれ」が生じますが、その「ぶれ」が、再生した際にその人形独特の「よい持ち味」となり、滑らかさの中に細かくカクカクした独特な動きの視覚効果を生み出しています。

ポッピン・タコが着目していたのはこの「ストップモーションアニメーションの動き」で、とりわけレイ・ハリーハウゼン(Ray Harryhausen)(※9)の創り出すクリーチャーの動きでした。

中でも1958年公開の映画「シンバッド7回目の航海」(The 7th Voyage of Sinbad)に登場するサイクロプス(一つ目巨人)(Cyclops)からインスピレーションを受けて創り出した表現がポッピン・タコの代表的表現の一つとなっています。

特筆すべきは、ポッピン・タコの前の世代にもレイ・ハリーハウゼンの創り出すクリーチャーにインスピレーションを受けて表現するストリートダンサーがいましたが、前の世代がクリーチャーの「生き物のような動き」に着目していたのに対し、ポッピン・タコはストップモーションアニメーション独特の「細かい動き」に着目していたことです。

こうしてポッピン・タコは、レイ・ハリーハウゼンの「クリーチャー」の要素と、「ストップモーションアニメーションの動き」の要素を組み合わせることによって、「滑らかさの中に細かくカクカクした独特な動き」、すなわち「ストップモーションアニメーションスタイル」を創り出します。

映画「ブレイクダンス」で披露したポッピン・タコの「ヴェニスビーチの登場」シーンでは、「投球ポーズをモチーフとした、小刻みに分割するモーションの表現」の部分でアニメーションのストップモーションアニメーションスタイルを表現しています。

※5:エレクトリックブガルーズのメンバーだったダリル・ジョンソン(Darold Johnson:ダンサーネーム「KING COBRA」)(※10)が結成したダンスクルー。

※6:ブガルー・サムによって1977年に結成された伝説的ダンスクルー。曲のビートに反応してポーズを形成した直後に身体の各部位を同時に弾いて表現する「ポッピング」(Popping)と、腰・ひざ・頭などの身体のあらゆる部分のロールを自在に使いこなすことによって流動的に表現する「ブガルー」(Boogaloo)の2大ダンススタイルを世に送り出した。なお、結成時の1977年は、エレクトリックブガルーロッカーズ(Electric Boogaloo Lockers)の名称でカリフォルニア州フレズノを本拠地としていたが、1978年にカリフォルニア州ロングビーチへ移転後「エレクトリックブガルーズ」へと改名した。

※7:1979年にエレクトリックブガルーズが当時全米で最先端のストリートダンスを発信していた音楽番組「ソウルトレイン」へ出演した時の5人のレジェンドメンバーの一人。1984年公開の映画「ブレイクダンス」(Breakin’)ではポッピン・タコとタッグを組んだ存在感あるパフォーマンスを披露(※参照:YouTube)。マイケル・ジャクソンの作品にはショートフィルム「Beat It」(1983年)、ディズニーアトラクション体感型3D映画「キャプテンEO」(1986年)、ショートフィルム「ゴースト」(1996年)などに出演した。なお、ポッピン・タコとはキャプテンEOの終盤でマイケルの後列でパフォーマンスする2体のロボット役でも共演している(※参照:YouTube)。

※8:ポッピン・タコが1983年に創り出したスタイル。

※9:ストップモーションアニメーションを取り入れた数々の特撮映画を生み出したレジェンド。

※10:ミステリアスポッパーズのリーダー。スネーキング(Snaking)のオリジネーター。ポッピン・タコの代表的表現の1つに「コブラ」(Cobra)があるが、これはダリル・ジョンソン(KING COBRA)の影響を受けて表現している。

再評価

ポッピン・タコの名はいまでこそポッピングだけでなくアニメーションなどの他のジャンルやマイケル・ジャクソンに関心のある人々の間にまで広く浸透していますが、映画「ブレイクダンス」(1984年)、映画「ブレイクダンス2」(Breakin’ 2:Electric Boogaloo)(1984年)以降1997年までは、いくつかのミュージックビデオ(※11)やマイケルの作品のワンシーン(※12)、そして映画のロボット役(※13)などで見かけることはあっても、表立ったメディアへの露出がほとんどなくベールに包まれていた存在でした。

そのポッピン・タコが再評価されるようになったのは、1983年から1997年までのマイケル・ジャクソンとの契約を終了し、1997年から2003年まで所属していたエレクトリックブガルーズでの活動期間に披露したパフォーマンスの影響が大きいと言えます。

特筆すべきは、「再評価」というと最初に評価された当時のままの雰囲気をそのまま再現する、いわゆる「リバイバル」という意味合いがありますが、ポッピン・タコの場合はそういうレベルの話ではなく、「アニメーション」の使い手として、誰も到達できないようなレベルの領域まで目覚ましい進化をとげていた点があげられます。

※11:チャカ・カーン(Chaka Khan)「I Feel for You」(1984年)(※参照:YouTube)、クライマックス(Klymaxx)「Meeting In The Ladies Room」(※参照:YouTube)。

※12:ディズニーアトラクション体感型3D映画「キャプテンEO」(1986年)、映画「ムーンウォーカー」(1988年)のSmooth Criminal、ショートフィルム「ゴースト」(1996年)など。

※13:映画「ビルとテッドの地獄旅行」(Bill & Ted’s Bogus Journey)(1991年)。ロボット役としてポッピン・タコとブガルー・シュリンプが出演している。

創り出したスタイル②

そしてこの期間にポッピン・タコが創り出したスタイルの一つが「アニマトロニクススタイル」(※14)です。

「アニマトロニクス」とは、内部にロボットが組み込まれたメカニカルな骨格を持つ等身大の人形が、機械制御によってまるで生きているかのような動きを表現することのできる特撮技術のことです。

アニマトロニクスは複合的に構成された機械を制御することによって駆動しているため、スムーズなモーションの間で時折「ひっかかりのあるぶれ」を生じることがあります。

ポッピン・タコが着目していたのはこの「ひっかかりのあるぶれをともなうメカニカルな動き」で、とりわけスタン・ウィンストン(Stan Winston)(※15)の創り出すクリーチャーの動きでした。

中でも1993年公開の映画「ジュラシックパーク」に登場するTレックス(T-Rex)のアニマトロニクス(※参照:YouTube)からインスピレーションを受けて創り出した表現がポッピン・タコの代表的表現の一つとなっています。

特筆すべきは、ポッピン・タコが「ストップモーションアニメーションスタイル」を創り出す際にストップモーションアニメーション独特の「細かい動き」に着目していた時と同様に、「アニマトロニクススタイル」を創り出す際も「ひっかかりのあるぶれ」という「細かい動き」に着目していたことです。

こうしてポッピン・タコは、スタン・ウィンストンの「クリーチャー」の要素と、「アニマトロニクスの動き」の要素を組み合わせることによって、「ひっかかりのあるぶれをともなうメカニカルな動き」、すなわち「アニマトロニクススタイル」を創り出します。

※14:ポッピン・タコが1993年に創り出したスタイル。

※15:数々の映像特殊効果を生み出したレジェンド。スタン・ウィンストンが映画で手がけたアニマトロニクスの代表作として「エイリアン2」(1986年)、「ターミネーター2」(1991年)、「ジュラッシックパーク」(1993年)がある。また、マイケル・ジャクソンの作品にはショートフィルム「ゴースト」(1996年)へ監督としてたずさわった。

ポッピン・タコのダンスの「特徴」

以上を踏まえ、ポッピン・タコの表現するダンスの「特徴」を簡潔にまとめると次のとおりです。

ダンスの構成の中で「ポッピング」をメインスタイルとして表現している。

このことはつまり、「アニメーション」は大別すると、ダンスのジャンルの「ポッピング」とダンスのジャンルの「アニメーション」の2つのジャンルでおもに採用しているスタイルですが、ポッピン・タコのダンスはその前者のジャンルの「ポッピング」に属しているため、ダンスの構成の中で「ポッピング」をメインスタイルとしているところに特徴がある、ということです。

その上でポッピン・タコの「表現者の個性」として、ジャンルの「ポッピング」の配下にある「アニメーション」などの他のスタイル(※16)も取り入れて表現することによって「自分の表現」を形成しています。

※16:ウェーブ(Waving)、ロボット(Robot)、アニメーション(Animation)、ティッキング(Ticking)、スネーキング(Snaking)、ムーンウォーク(Moonwalk)、バイブレーション(Vibration)、キングタット(King Tut)、など(※17)。

※17:各種スタイルの詳しい解説は、「アニメーションダンスの基礎|代表的スタイルの種類とやり方のポイント」を参照。

ブガルー・シュリンプとの違い

参考までに、ポッピン・タコと共に「アニメーション」のスタイルを創り出したブガルー・シュリンプの表現するダンスの「特徴」との違いについてまとめると次のとおりです。

1. ブガルー・シュリンプ

ダンスの構成の中で「アニメーション」をメインスタイルとして表現している。

※ダンスの構成の中で「アニメーション」をメインスタイルとした上で、ブガルー・シュリンプの「表現者の個性」として、ジャンルの「アニメーション」の配下にある他のスタイルも取り入れて表現することによって「自分の表現」を形成しているところに特徴がある。

2. ポッピン・タコ

ダンスの構成の中で「ポッピング」をメインスタイルとして表現している。

※ダンスの構成の中で「ポッピング」をメインスタイルとした上で、ポッピン・タコの「表現者の個性」として、ジャンルの「ポッピング」の配下にある「アニメーション」などの他のスタイルも取り入れて表現することによって「自分の表現」を形成しているところに特徴がある。

スポンサーリンク

次回について

以上がポッピン・タコのダンスの「特徴」についての解説でした。

本解説でも便宜上、マイケル・ジャクソンが「アニメーション」を取り入れて表現するダンスのことを「アニメーションダンス」と表記することがありますが、これまで解説してきた「アニメーションダンス」の定義(※18)にもとづいて考えるとそれとは違うということがわかります。

なぜならマイケル・ジャクソンは、ダンスの構成の中でポッピングやアニメーションなどに属さない「マイケル・ジャクソンスタイル」をメインスタイルとした上で、マイケルの「表現者の個性」として、「アニメーション」とそれに関連する各種スタイルを取り入れて表現しているからです。

※18:「アニメーション」の表現に特化し、ダンスの構成の中で「アニメーション」をメインスタイルとして表現しているダンスのこと。

第10回|マイケル・ジャクソン

そこでシリーズ10回目の次回は「マイケル・ジャクソンのアニメーション」にスポットを当て、「5つの事例」をもとにマイケルが影響を受けた「アニメーション」の表現について詳しく解説していきたいと思います。

マイケル・ジャクソンのアニメーションダンス|5つの事例で見る影響を受けた表現
「5つの事例」をもとにマイケル・ジャクソンが影響を受けた「アニメーション」の表現について解説します。

それではまた次のコンテンツでお会いしましょう。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

あわせてチェックしたい「おすすめコンテンツ」です。

アニメーションダンス動画

各種アニメーションダンスの動画をYouTubeで公開しています。

>>YouTubeチャンネルはこちら

アニメーションダンス

アニメーションダンスを習得する上で理解しておきたいポイントを全12回シリーズで解説しています。

アニメーションダンス講座|読めばわかる基礎と練習方法
アニメーションダンスの「全体像」の基礎から練習方法までを全12回シリーズで解説します。

バックスライド

ムーンウォーク(バックスライド)のしくみから表現のポイントまでを全10回シリーズで解説しています。

ムーンウォーク講座|10のステップで上達するバックスライドのやり方
ムーンウォークのしくみから表現のポイントまでを全10回シリーズで解説します。

サイドウォーク

サイドウォークの基本とアニメーションダンスの要素を取り入れた応用について解説しています。

サイドウォークのやり方|横へ移動するムーンウォークの表現
サイドウォークの基本とアニメーションダンスの要素を取り入れた応用について解説します。

その場ムーンウォーク

「その場ムーンウォーク」の基本と表現の応用について解説しています。

その場ムーンウォークのやり方|その場にとどまり歩いてみせる表現
「その場ムーンウォーク」の基本と「その場ムーンウォーク」の表現の応用について解説します。

回転ムーンウォーク

回転ムーンウォークを習得する上でおさえておきたい主要6種類の表現について解説しています。

回転ムーンウォークのやり方|おさえておきたい主要6種類の表現
回転ムーンウォークを習得する上でおさえておきたい主要6種類の基本を全7回シリーズで解説します。

マイケルの凄さ

マイケル・ジャクソンの「ムーンウォーク」の3つの「凄さ」について解説しています。

マイケル・ジャクソンのダンス|ムーンウォークの3つの「凄さ」とは
マイケル・ジャクソンの「ムーンウォーク」の何が「すごい」のかについて解説します。

マイケルを乗り越える

マイケル・ジャクソンのムーンウォーク(バックスライド)を乗り越えるための考察と方法について全5回シリーズで解説しています。

マイケル・ジャクソンのムーンウォークを乗り越える方法
マイケル・ジャクソンのムーンウォークを乗り越えるための考察と方法を全5回シリーズで解説します。