回転ムーンウォークのやり方|Smooth Criminalバージョン【足技】

回転ムーンウォークのやり方|Smooth Criminalバージョン【足技】

マイケル・ジャクソンは1987年のバッドツアーを境にこれまで開発してきたサークルフロート系回転ムーンウォークを一切封印し、もう一つの系統の回転ムーンウォークであるオリジナルムーンウォーク系回転ムーンウォークへ移行します。

1988年公開の映画「ムーンウォーカー」でマイケル・ジャクソンが披露した”Smooth Criminalバージョン”の回転ムーンウォークはこの時期に登場したもので(※1)、エレクトリックブガルーズのブガルー・サム(Boogaloo Sam)を原型とし、ジェフリー・ダニエル(Jeffrey Daniel)がアレンジしてマイケル・ジャクソンが独自のバージョンとして確立しました。

※1:この系統の回転ムーンウォークが初登場したのは1988年の3月に行われたグラミー賞のThe Way Make Me Feelのパフォーマンス

遊びの幅がほとんど許されない回転ムーンウォーク

この回転ムーンウォークが他のムーンウォークと大きく異なる点は、足捌きだけでなく上半身も駆使して表現する点で、一つ一つの動きに遊びの幅がほとんど許されない“限定された狭い許容範囲”において、足捌きと上半身の動きが合致した時のみ初めてクールにキマるという、非常に難易度の高い回転ムーンウォークとなっている点です。

この回転ムーンウォークによってマイケル・ジャクソンはオリジナルムーンウォーク系回転ムーンウォークの頂点を極め、その後1992年のデンジャラスツアーで披露する、ブガルー・サムの原型を乗り越えた超越型回転ムーンウォークへ着手していく事になります。

以上を踏まえ今回の解説では、映画「ムーンウォーカー」に登場したSmooth Criminalバージョンの回転ムーンウォークの足捌きにスポットを当て、その仕組みとやり方について解説していきたいと思います。

回転ムーンウォークのやり方

参考

「Smooth Criminalバージョン」は時計回りに足捌きで移動する動作と同時に、時計回りに体重移動を行う回転ムーンウォークです。

身体を回転する際にあらかじめ右足で回転軸を作ってからつま先を支点として回転します。

回転ムーンウォークのやり方1

スタートポジション

両足を肩幅以内に開いて立ちます。

つま先は外側へ軽く開いておきます。

この位置がスタートポジションです(0)。

左足

この回転ムーンウォークは、時計回りに足捌きで移動する動作と同時に、時計回りに体重移動を行います。

そのため、スタートポジションからの最初の動作は、左足の体重をかかとから外側側面(1)、そしてつま先方向(2)へ体重移動する動作から始めます。

右足

左足の体重がつま先へ移動した時、半分以上の体重は左足のつま先部分にかかり、右足が体重から解放されて軽くなります。

この時、右足を軽く内側へ回転し(1’)、続けて外側にカーブを描きながらつま先の向きが5時方向を向くようにA点へ移動します。

この右足の移動中、徐々にかかとを浮かせていき、A点へ到着した時には右足の指から指の付け根に体重をかけてつま先を立てます(1)。

体重

動作後、半分以上の体重は右足の指から指の付け根にかかっています。

左足にもつま先部分に一部の体重がかかっていますが、床に添える程度としておきます。

回転ムーンウォークのやり方2

このパートでは、軸足となる右足を回転して身体の向きを変えます。

身体の向きは4時方向に切り替わります。

右足

右足の指から指の付け根に半分以上の体重をかけてつま先を立てている1の状態から、つま先を支点として4時方向へ反時計回りに回転し(2)、B点でかかとを下ろして床へ着地します(3)。

左足

右足を軸に回転している時に、左足は3’を経由してかかとを右足のかかとへ引き寄せるようにカーブを描きながらB点へ移動します。

右足のかかとが床へ着地するタイミングに合わせて、左足のかかともB点へ到着するようにします(3)。

左足のつま先は右足と同様に4時方向を向いています。

体重

動作後、両足のかかとへ同等程度の体重がかかっています。

回転ムーンウォークのやり方3

このパートでは、両足のかかとを軸に回転して身体の向きを変えます。

身体の向きは2時方向へ切り替わります。

両足

かかとを軸につま先が2時方向を向くように反時計回りへ回転します(4)。

左足

左足の体重をかかとから外側側面(5)、そしてつま先方向へ時計回りに体重移動します(6)。

右足

左足の体重がつま先へ移動した時、半分以上の体重は左足のつま先部分にかかり、右足が体重から解放されて軽くなります。

この時、右足をC点へ向けて移動します。

この右足の移動中、徐々にかかとを浮かせていき、C点へ到着した時には右足の指から指の付け根に体重をかけてつま先を立てます(5)。

体重

動作後、半分以上の体重は右足の指から指の付け根にかかっています。

左足にもつま先部分に一部の体重がかかっていますが、床に添える程度としておきます。

「Smooth Criminalバージョン」前半の動作の流れ

ここまでが「Smooth Criminalバージョン」前半の動作です。

動作の流れをスローモーションで示したものが次の動画となります。

回転ムーンウォークのやり方4

ここからが後半パートの解説です。

このパートでは、軸足となる右足を回転して身体の向きを変えます。

身体の向きは10時方向に切り替わります。

右足

右足の指から指の付け根に体重をかけてつま先を立てている5の状態から、つま先を支点として10時方向へ反時計回りに回転し(6)、D点でかかとを下ろして床へ着地します(7)。

左足

つま先を支点として反時計回りに回転します。

右足を軸に回転している動きと連動して、左足のかかとを右足のかかとへ引き寄せるように回転します(7)。

右足のかかとが床へ着地するタイミングに合わせて、左足のかかともD点へ到着するようにします(8)。

左足のつま先は右足と同様に10時方向を向いています。

体重

動作後、両足のかかとへ同等程度の体重がかかっています。

回転ムーンウォークのやり方5

このパートでは、両足のかかとを軸に回転して身体の向きを変えます。

身体の向きは8時方向へ切り替わります。

両足

かかとを軸につま先が8時方向を向くように反時計回りへ回転します(左9、右8)。

左足

左足の体重をかかとから外側側面(10)、そしてつま先方向へ時計回りに体重移動します(11)。

右足

左足の体重がつま先へ移動した時、半分以上の体重は左足のつま先部分にかかり、右足が体重から解放されて軽くなります。

この時、右足をA点へ向けて移動します。

この右足の移動中、徐々にかかとを浮かせていき、A点へ到着した時には右足の指から指の付け根に体重をかけてつま先を立てます(9)。

体重

動作後、半分以上の体重は右足の指から指の付け根にかかっています。

左足にもつま先部分に一部の体重がかかっていますが、床に添える程度としておきます。

「Smooth Criminalバージョン」後半の動作の流れ

ここまでが「Smooth Criminalバージョン」後半の動作です。

動作の流れをスローモーションで示したものが次の動画となります。

「Smooth Criminalバージョン」の動作まとめ

一連の動作の流れをスローモーションで示したものが次の動画となります。

以上が「Smooth Criminalバージョン」の回転ムーンウォークの1周目のやり方の解説でした。

2周目以降を行う場合は、「回転ムーンウォークのやり方2」の右足2の動作から行います。

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それでは、またの機会にお会いしましょう。

KAIZOU NINGEN

ダンス研究家。専門はムーンウォークとアニメーションダンス。幼少期にマイケル・ジャクソンのメカニカルな動きを取り入れたダンスに影響を受け、1990年よりダンスの研究を始める。マイケル・ジャクソン没後10年特集番組へ情報提供(TBS「一番だけが知っている」:2019年)。

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