ムーンウォークのやり方|バックスライドの体重移動とかかとの使い方

マイケル・ジャクソンのムーンウォーク(バックスライド)のしくみから表現のポイントまでを全10回にわたり解説していくシリーズの第7回目です。
ムーンウォーク講座|10のステップで上達するムーンウォークのやり方
マイケルのムーンウォークを従来のハウツーや完全コピーではなく「クリエイティブの観点」から解説します。
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ムーンウォークのやり方|バックスライドの体重移動とかかとの使い方

マイケル・ジャクソンはムーンウォーク(バックスライド)を演じる際にかならず「ある事」を行っています。

それはかかとを床へ「落とす」ような使い方をしている事です。

それではなぜマイケル・ジャクソンはムーンウォーク(バックスライド)を演じる際にかかとを「落とす」ような使い方をしているのでしょうか。

それはムーンウォーク(バックスライド)の「体重移動」の過程で必然的に生じる「かかとの落ちるしくみ」を利用してリズムを取っているからです。

この「かかとの落ちるしくみ」を理解した上でこのしくみを利用してリズムを取りながらバックスライドを表現する事は重要です。

なぜならバックスライドのステップがキレの良いメリハリのある表現となるからです。

そこで今回は「バックスライドの体重移動とかかとの使い方」にスポットを当て、バックスライドの「体重移動」の過程で必然的に生じる「かかとの落ちるしくみ」について詳しく解説する事によって、バックスライドでリズムを取る際に重要となる「かかとの使い方」への理解を深めていきたいと思います。

バックスライドの体重移動

本題に入る前に「バックスライドの体重移動」について理解しておきましょう。

2種類の体重移動とは

バックスライドの体重移動には次の「2種類の体重移動」があります。

1. 「つま先を立てていない方の足」の体重移動

バックスライドのタイムラインに沿ってバックスライドするごとにリアルタイムで後方へ移動していく体重移動。

2. 「つま先を立てた方の足」の体重移動

「つま先を立てていない方の足」の体重移動に追従していく体重移動。

1. 「つま先を立てていない方の足」の体重移動

「つま先を立てていない方の足」の体重移動は、バックスライドのタイムラインに沿って「つま先を立てていない方の足」をバックスライドするごとにリアルタイムで後方へ移動していく体重移動であるためイメージしやすいと思います。

図ではバックスライド1歩目の「右足」とバックスライド2歩目の「左足」の体重移動が該当します。

2. 「つま先を立てた方の足」の体重移動

「つま先を立てた方の足」の体重移動とは、一言でいうと解説のとおり、1の「つま先を立てていない方の足」の体重移動に追従していく体重移動です。

図ではバックスライド1歩目の「左足」とバックスライド2歩目の「右足」の体重移動が該当します。

しかし1の体重移動と違ってイメージしにくいのは、「追従していく体重移動」とは何なのかという点です。

これを理解するため「バックスライド1歩目」を例に、後方へ足をスライドした直後の各足の体重の負荷の状況を整理します。

「追従していく体重移動」とは

バックスライド1歩目を終えた直後の「右足」のつま先には体重の一部が先行して移動しています。

この時、バックスライド1歩目を終えた直後の「左足のかかと」(A)には体重の半分以上がまだ残っている状態となっています。

この「左足」は、次のバックスライドを開始する足となる「つま先を立てていない方の足」です。

この「左足のかかと」に体重の半分以上がまだ残っている状態では次のバックスライドを開始する事ができません。

そのためこの残りの体重を「つま先を立てた方の足」のつま先、すなわち、バックスライド1歩目を終えた直後の「右足」のつま先へ素早く移動する必要があります。

この体重移動が「追従していく体重移動」です。

かかとの落ちるしくみ

以上を踏まえ、ここからはバックスライドの「体重移動」の過程で必然的に生じる「かかとの落ちるしくみ」について解説していきます。

バックスライド1歩目

バックスライド1歩目は、「ムーンウォークの構え」、すなわちバックスライドに入る直前につま先を立て、その「つま先を立てた方の足」(左足)のつま先へ体重の半分以上を乗せた状態から動作が始まります。

つま先を立てていない方の足

この状態から「つま先を立てていない方の足」(右足)を1歩バックスライドします。

つま先を立てた方の足

「つま先を立てていない方の足」(右足)をバックスライドする事によって、「つま先を立てた方の足」(左足)は後方へ体重が移動していきます。

この時、後方へ体重が移動していく過程の最後のぎりぎりまで「つま先を立てた状態」を維持し、つま先へ体重を乗せておきます。

そうするとやがてこの「つま先を立てた状態」が維持できなくなり、その瞬間、体重が「つま先」から「かかと」へ移動して、かかとがストンと落ちるように床へ着地します。

この一連の流れが、バックスライド1歩目の「体重移動」の過程で必然的に生じる「かかとの落ちるしくみ」です。

そしてこのかかとがストンと落ちるように床へ着地した「A」の点が、バックスライド1歩目の「かかとでリズムを取る点」となります。

バックスライド2歩目

バックスライド2歩目は、1歩目で「つま先を立てていない方の足」(右足)がバックスライドを終えた状態から動作が始まります。

このバックスライド2歩目の開始時点で、右足は「つま先を立てていない方の足」から「つま先を立てた方の足」、左足は「つま先を立てた方の足」から「つま先を立てていない方の足」へ切り替わっています。

この時体重は、「つま先を立てていない方の足」(左足)の足の裏全体と「つま先を立てた方の足」(右足)のつま先の2点にかかっています。

前述のように、この時点で体重の一部は「つま先を立てた方の足」(右足)のつま先まで先行して移動していますが、体重の半分以上はまだ「つま先を立てていない方の足」(左足)のかかとに残っている状態となっています。

この状態ではバックスライド2歩目を開始する事ができないため、体重の半分以上を乗せる足を素早く「つま先を立てた方の足」(右足)へ切り替えます。

つま先を立てていない方の足

この状態から「つま先を立てていない方の足」(左足)を1歩バックスライドします。

つま先を立てた方の足

「つま先を立てていない方の足」(左足)をバックスライドする事によって、「つま先を立てた方の足」(右足)は後方へ体重が移動していきます。

この時、後方へ体重が移動していく過程の最後のぎりぎりまで「つま先を立てた状態」を維持し、つま先へ体重を乗せておきます。

そうするとやがてこの「つま先を立てた状態」が維持できなくなり、その瞬間、体重が「つま先」から「かかと」へ移動して、かかとがストンと落ちるように床へ着地します。

この一連の流れが、バックスライド2歩目の「体重移動」の過程で必然的に生じる「かかとの落ちるしくみ」です。

そしてこのかかとがストンと落ちるように床へ着地した「B」の点が、バックスライド2歩目の「かかとでリズムを取る点」となります。

参考動画:動作の流れ

以上がバックスライドの1歩目と2歩目における「体重移動」の過程で必然的に生じる「かかとの落ちるしくみ」についての解説でした。

最後に、今回解説した「バックスライドの体重移動とかかとの使い方」の動作の流れを次のスローモーション動画でおさらいしましょう。

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次にやるべき事

バックスライドの体重移動とかかとの使い方について理解した次にやるべき事は、音に合わせてバックスライドする方法を理解する事です。

私たちがバックスライドを習得する上で普段の練習から「常に忘れてはならない大切な事」があります。

それは音をしっかりと聴き、音に合わせてバックスライドを表現する事です。

なぜならバックスライドは「ダンス表現」であるからです。

当然マイケル・ジャクソンも音をしっかりと聴き、ここぞというタイミングで完璧なリズムを取ってムーンウォーク(バックスライド)を表現しています。

しかしながら「音をしっかりと聴き、音に合わせて身体を表現する」事は、できて当たり前のようでなかなか難しいものです。

【第8回】音の合わせ方についての解説

そこで次回は「バックスライドのステップと音の合わせ方」にスポットを当て、バックスライドのステップと音を合わせるタイミングについて詳しく解説していきたいと思います。

ムーンウォークのやり方|バックスライドのステップと音の合わせ方
マイケル・ジャクソンも音をしっかりと聴き、完璧なリズムを取ってムーンウォークを表現しています。

それではまた次のコンテンツでお会いしましょう。

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KAIZOU NINGEN

ダンス研究家。専門はムーンウォークとアニメーションダンス。幼少期にマイケル・ジャクソンのメカニカルな動きを取り入れたダンスに影響を受け、1990年よりダンスの研究を始める。マイケル・ジャクソン没後10年特集番組へ情報提供(TBS「一番だけが知っている」:2019年)。

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