ムーンウォークのやり方|バックスライドのステップと音の合わせ方

マイケル・ジャクソンのムーンウォーク(バックスライド)のしくみから表現のポイントまでを全10回にわたり解説していくシリーズの第8回目です。
ムーンウォーク講座|10のステップで上達するムーンウォークのやり方
マイケルのムーンウォークを従来のハウツーや完全コピーではなく「クリエイティブの観点」から解説します。
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ムーンウォークのやり方|バックスライドのステップと音の合わせ方

私たちがバックスライドを習得する上で普段の練習から「常に忘れてはならない大切な事」があります。

それは音をしっかりと聴き、音に合わせてバックスライドを表現する事です。

なぜならバックスライドは「ダンス表現」であるからです。

当然マイケル・ジャクソンも音をしっかりと聴き、ここぞというタイミングで完璧なリズムを取ってムーンウォーク(バックスライド)を表現しています。

しかしながら「音をしっかりと聴き、音に合わせて身体を表現する」事は、できて当たり前のようでなかなか難しいものです。

そこで今回は「バックスライドのステップと音の合わせ方」にスポットを当て、バックスライドのステップと音を合わせるタイミングについて詳しく解説していきたいと思います。

バックスライドのステップと音の合わせ方

今回の解説では、ワールドツアーのBillie Jean終盤の間奏の部分で天井からフロアへ向けてスポットライトが照らされているステージ上を、マイケル・ジャクソンがムーンウォーク(バックスライド)で横切りスポットライトの外へ消えていく演出の際にバックで流れている音をイメージして読み進めて頂ければと思います。

音の表記とカウントについて

便宜上、本解説ではドラムの音を「ドン」、「ッ」、「タン」の3つで表記する事とします。

表記例として、1×8(ワンエイト)のうちの4カウントをこのドラムの音であらわすと次の表記となります。

|ドン・ッ・タン・ッ|ドン・ッ・タン・ッ|

※1:||の間が2カウント
※2:奇数カウントが「ドン」(1、3)
※3:偶数カウントが「タン」(2、4)
※4:「ッ」がエンカウントに相当

つまり4カウントの|ワン・エン・ツー・エン|スリー・エン・フォー・エン|に対するドラムの音の表記が|ドン・ッ・タン・ッ|ドン・ッ・タン・ッ|となっているとお考えください。

バックスライドのステップとドラムの音との関係

これを踏まえ、バックスライド1歩目と2歩目のステップとドラムの音との関係を示したものが次の図です。

この図から「読み取るべきポイント」は次の2点となります。

1. バックスライド1歩目:ドラムの「ドン」に合わせる足は「左足のかかと」

2. バックスライド2歩目:ドラムの「タン」に合わせる足は「右足のかかと」

1. バックスライド1歩目

バックスライド1歩目は、「ムーンウォークの構え」、すなわちバックスライドに入る直前につま先を立て、その「つま先を立てた方の足」(左足)のつま先へ体重の半分以上を乗せた状態から動作が始まります。

つま先を立てていない方の足

この状態から「つま先を立てていない方の足」(右足)を1歩バックスライドします。

つま先を立てた方の足

「つま先を立てていない方の足」(右足)をバックスライドする事によって、「つま先を立てた方の足」(左足)は後方へ体重が移動していきます。

この時、後方へ体重が移動していく過程の最後のぎりぎりまで「つま先を立てた状態」を維持し、つま先へ体重を乗せておきます。

そうするとやがてこの「つま先を立てた状態」が維持できなくなり、その瞬間、体重が「つま先」から「かかと」へ移動して、かかとがストンと落ちるように床へ着地します。

このかかとがストンと落ちるように床へ着地した点がバックスライド1歩目における「かかとでリズムを取る点」となり、ここにオンカウントの「ワン」、すなわちドラムの「ドン」を合わせます。

2. バックスライド2歩目

バックスライド2歩目は、1歩目で「つま先を立てていない方の足」(右足)がバックスライドを終えた状態から動作が始まります。

このバックスライド2歩目の開始時点で、右足は「つま先を立てていない方の足」から「つま先を立てた方の足」、左足は「つま先を立てた方の足」から「つま先を立てていない方の足」へ切り替わっています。

つま先を立てていない方の足

この状態から「つま先を立てていない方の足」(左足)を1歩バックスライドします。

つま先を立てた方の足

「つま先を立てていない方の足」(左足)をバックスライドする事によって、「つま先を立てた方の足」(右足)は後方へ体重が移動していきます。

この時、後方へ体重が移動していく過程の最後のぎりぎりまで「つま先を立てた状態」を維持し、つま先へ体重を乗せておきます。

そうするとやがてこの「つま先を立てた状態」が維持できなくなり、その瞬間、体重が「つま先」から「かかと」へ移動して、かかとがストンと落ちるように床へ着地します。

このかかとがストンと落ちるように床へ着地した点がバックスライド2歩目における「かかとでリズムを取る点」となり、ここにオンカウントの「ツー」、すなわちドラムの「タン」を合わせます。

参考動画:動作の流れ

以上が「バックスライドのステップと音の合わせ方」についての解説でした。

最後に、Billie Jean終盤の間奏の部分で流れている音をイメージしながら今回解説した「バックスライドのステップで音を合わせるタイミング」の動作の流れを次のスローモーション動画でおさらいしましょう。

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次にやるべき事

バックスライドのステップと音の合わせ方について理解した次にやるべき事は、バックスライドの上半身の姿勢について理解する事です。

バックスライドの上半身の姿勢は大別すると「直立姿勢」と「前傾姿勢」の2つに分かれます。

このうち理想的なバックスライドの上半身の姿勢は「前傾姿勢」です。

マイケル・ジャクソンは自身のムーンウォーク(バックスライド)の表現を確立していく過程において上半身の姿勢についてもよく研究しており、1983年のモータウン25(※5)での初披露の後は直立姿勢から前傾姿勢へ変更しています。

そしてその角度もムーンウォーク(バックスライド)の表現の変化にともない「最適な前傾角度」へと改良して進化していきました。

※5:マイケル・ジャクソンがジャクソン5時代に所属していたレコードレーベル「モータウン」の設立25周年を記念して開催された音楽の祭典。そのハイライトは1983年5月16日に全米でTV放送された。祭典の正式名称は「Motown25: Yesterday, Today, Forever」(モータウン25:昨日、今日、そして永遠に)。

【第9回】上半身の姿勢についての解説

そこで次回は「バックスライドの上半身の姿勢」にスポットを当て、マイケル・ジャクソンのムーンウォーク(バックスライド)の前傾姿勢の角度の変遷から導き出した「最適な前傾角度」について詳しく解説していきたいと思います。

ムーンウォークのやり方|マイケル・ジャクソンから学ぶ上半身の姿勢
マイケルのムーンウォークの前傾姿勢の角度の変遷から導き出した「最適な前傾角度」について解説します。

それではまた次のコンテンツでお会いしましょう。

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KAIZOU NINGEN

ダンス研究家。専門はムーンウォークとアニメーションダンス。幼少期にマイケル・ジャクソンのメカニカルな動きを取り入れたダンスに影響を受け、1990年よりダンスの研究を始める。マイケル・ジャクソン没後10年特集番組へ情報提供(TBS「一番だけが知っている」:2019年)。

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