アニメーションダンスでアイソレーションが必須となる2つの目的とは

アニメーションダンスでアイソレーションが必須となる2つの目的とは

アニメーションダンスのアイソレーションには、アニメーションダンスをやり続けている限り必須となる2つの目的別アイソレーションがあります。

その一つは「どの部位を単独で動かしているのか」を一つ一つ確かめながら行う事を目的とした「身体を部位ごとに単独で動かすアイソレーション」です。

そしてもう一つは「どの部位からどの部位にかけて動かしているのか」を常に意識して行う事を目的とした「始点から終点へ部位を動かすアイソレーション」です。

例えば「コブラ」を表現する際に使用する「胸のロール」は、時計回りの場合、胸の部位周りの肋骨を前→右→背中→左の順に押し出すようにイメージしながら時計回りに回転する事によって行いますが、これを「胸のロールのアイソレーション」として行う場合は次のように行います。

身体を部位ごとに単独で動かすアイソレーション

身体を部位ごとに単独で動かすアイソレーションは、「どの部位を単独で動かしているのか」を一つ一つ確かめながら行うアイソレーションです。

このアイソレーションは「一つの部位を動かしたら都度元に戻す」事がポイントとなります。

例えば胸の部位を前へ押し出すアイソレーションでは、他の身体の部位を極力動かさないように胸の部位だけを今の自分が出来るぎりぎりのところまで前へ押し出し維持した後、元の状態へ戻します。

次に右方向へ押し出すアイソレーションでは、胸の部位周りの肋骨だけを他の身体の部位を極力動かさないように、かつ今の自分が出来るぎりぎりのところまで右へ押し出し維持した後、元の状態へ戻します。

続けて同様の手順で背中、左と行います。

これが「身体を部位ごとに単独で動かすアイソレーション」です。

始点から終点へ部位を動かすアイソレーション

始点から終点へ部位を動かすアイソレーションは、「どの部位からどの部位にかけて動かしているのか」を常に意識して行うアイソレーションです。

このアイソレーションは「アイソレーションの始点と終点を決めてその区間を滑らかに動かす」事がポイントとなります。

例えば「時計回りの胸のロール」の場合、ロールする動きを、①前から右、②右から背中、③背中から左、④左から前、というように4つに区切ります。

そして①の「前から右」のアイソレーションでは、アイソレーションの始点が「前」、終点が「右」となります。

これを踏まえ、時計回りの胸のロールでは胸を前に押し出すところからスタートし、他の身体の部位を極力動かさないように時計回りに胸の部位周りの肋骨を押し出すようにイメージしながら前から右方向へロールしていきます。

続けて②の「右から背中」、③の「背中から左」、④の「左から前」と順に、胸の部位周りの肋骨だけを押し出すようにイメージしながら時計回りにロールしていき、再び「前」に戻ります。

これが「始点から終点へ部位を動かすアイソレーション」です。

アニメーションダンスが上手くなりたい人が取り組むべき事

ところで、アニメーションダンスが上手い人とそうでない人との違いはどこにあるのでしょうか。

その答えの一つに「繰り出す技の精度が高い」事が挙げられます。

「精度が高い」という事は、「身体の全部位を自分の意思によって自在にコントロールする精度が高い」という事です。

そして、「身体の全部位を自分の意思によって自在にコントロールする精度が高い」という事は、「アイソレーションの精度が高い」という事と同じ意味であると言えます。

つまり、もしあなたがアニメーションダンスが上手くなりたいのであれば、「繰り出す技の精度を高くする」必要があり、そのためには「身体の全部位を自分の意思によって自在にコントロールする精度を高くする」必要があるわけで、詰まるところ「アイソレーションの精度を納得いくまで高くする必要がある」と考えるべきでしょう。

アイソレーションを行う上で重要な事

アイソレーションを行う上で重要な事は、「どの部位を単独で動かしているのか」、あるいは「どの部位からどの部位にかけて動かしているのか」を常に意識して行う事です。

この意識の仕方は筋トレを行う時ととても良く似ています。

筋トレではトレーニングしている対象の筋肉にしっかりと利かせているのかを意識して行う事が大切ですが、アイソレーションにおいても同様で、「どの部位を動かしたいのか、そしてそれを動かす事が出来ているのかを常に意識して行う事」が大切です。

この事をもう少し掘り下げて解説すると、私達の身体の各部位は脳から送信された信号が神経を介し筋肉へ伝達される事によって、各部位の円滑な動きが出来るようになっています。

つまり私達の身体の部位、および筋肉を動かしているのは「神経」であり、この「神経」と各部位をつなぎ、自分の意思によってコントロール出来るところまで高める事がアニメーションダンスの表現を自分のものとしてつかみ取るために求められているのです。

そのため、アイソレーションを行う際に「どの部位を単独で動かしているのか」、あるいは「どの部位からどの部位にかけて動かしているのか」を常に意識して行うという事は、すなわち各部位・各筋肉を動かしている「神経」に直接働きかけるように意識して行う事でもあります。

意識を集中して動かしている事自体意識せずに取り組む

このようにアニメーションダンスにおけるアイソレーションは、単なる基礎練習ではなく、「神経」と各部位をつなぎ、自分の意思によって自在にコントロール出来るところまで精度を高めるために必須な「トレーニング」であると言えます。

特にアニメーションダンスを始めたばかりの人にとって、初めのうちは常に意識を集中して取り組まなければならない「難しいトレーニング」かもしれませんが、ある程度アニメーションダンスを使いこなせるようになると意識を集中して動かしている事自体意識せずに取り組めるようになりますので、このレベルに到達出来るまで諦めずにやり続ける事をおすすめします。

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KAIZOU NINGEN

ダンス研究家。専門はムーンウォークとアニメーションダンス。幼少期にマイケル・ジャクソンのメカニカルな動きを取り入れたダンスに影響を受け、1990年よりダンスの研究を始める。マイケル・ジャクソン没後10年特集番組へ情報提供(TBS「一番だけが知っている」:2019年)。

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