ムーンウォーク中のマイケルの靴の中では何が行われていたのか

ムーンウォーク中のマイケルの靴の中では何が行われていたのか

私がマイケル・ジャクソンのムーンウォーク(バックスライド)を見る時に必ず注視しているのは“つま先”です。

なぜなら、マイケル・ジャクソンはムーンウォークを行う際に、つま先を床へ突き刺すような使い方をしているからです。

このマイケル・ジャクソンのつま先の使い方のように、体重をつま先の”点”で支えながらバックスライドするには、自ずとつま先へ相当な体重の負荷がかかります。

それをマイケル・ジャクソンは何事も無かったかのように颯爽(さっそう)とバックスライドして見せています。

実際のところ、体重をつま先の”点”で支えながらバックスライドするマイケル・ジャクソンの靴の中では何が行われていたのでしょうか。

体重をつま先の”点”で支えるムーンウォーク

マイケル・ジャクソンの繰り出すムーンウォークは、何か特別な靴を用いて行っているわけではなく、また、靴に何か視覚的なトリックを仕込んで行っているわけでもなく、正真正銘、身体一つで月面を滑るように前と後ろへ同時に歩いているかのようなバックスライドを行っています。

一切トリックを使っていないため、体重をつま先の”点”で支えながら颯爽とバックスライドするのも”力業”で行っていたというのが実際のところです。

ただ、”力業”といってもつま先にかかる体重の負荷を我慢して強引に足を後ろへ引いていたわけではなく、マイケル・ジャクソンはバックスライドの仕組みを理解し、トレーニングした上でつま先を使いこなしていたのだと私は考えています。

つま先の強化の重要性

それを裏付ける例として、マイケル・ジャクソンがBillie Jeanでムーンウォークを終えた後に回転し、つま先立ちで静止するシーンに着目したいと思います。

このシーンにおける、身体と床との接点は両足のつま先の2点のみです。

マイケル・ジャクソンは、この両足のつま先の2点のみで身体を支える事が出来るように、少なくともつま先の指から足首にかけてかなりの強化を行っていた事が分かります。

この事から、マイケル・ジャクソンは体重をつま先の”点”で支えてバックスライドするのに必要十分なつま先の強化が出来ていたとも言えます。

実際、私もムーンウォークを完成させる過程でつま先から足首にかけて十分にトレーニングした経験から、ムーンウォークをマスターするためにはつま先の強化は重要であり必須である、という結論に至っています。

次に進めるか進めないかの分かれ道

ところで、実際につま先へ体重をかけた際に、何も考えずに体重をかけるとつま先が痛くなります。

力加減によってはケガをしてしまう可能性もありますので、ここがムーンウォークの習得で次に進めるか進めないかの分かれ道となります。

それではどうすれば良いのでしょうか。

答えは簡単で、つま先が痛くならないように工夫すれば良いのです。

“つま先を固める感覚”をつかむコントロールの重要性

空手の拳の握り方には、突きを打つ際に一番強く打撃を与える事ができ、且つ自分の拳への負担が最小限で済むような握り方が研究されています。

各指をただ握れば良いのではなく、意識して握る事によって拳全体に一体感を持たせて固めるというイメージです。

この”空手の拳の握り方”の考え方と同様に、ムーンウォークにも”ムーンウォークに対応したつま先の作り方”があります。

特にムーンウォークを行う場合、”つま先を固める感覚”をつかむコントロールが重要で、使いこなせるようになればつま先の指の力の入れ加減をコントロール出来るようになります。

そしてこのつま先の指の使い方は、ムーンウォーク中のマイケル・ジャクソンの靴の中においても、つま先の指へ力を入れる・入れないの加減をコントロールしてムーンウォークが行われていたのだと私は考えています。

ムーンウォークに対応したつま先の作り方

それでは、ムーンウォークに対応したつま先の作り方はどのようにすれば良いのでしょうか。

方法の一つとして、ムーンウォーク習得のポイントを全10回にまとめた解説の中から、【第3回】つま先の作り方についての解説【第4回】床からの反発力についての解説が参考になります。

【第3回】つま先の作り方についての解説

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【第4回】床からの反発力についての解説

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マイケル・ジャクソンは、Billie Jeanで披露していた定番のムーンウォークや、映画「ムーンウォーカー」で披露した速度を抑えたムーンウォークなど、状況に合わせてムーンウォークの表現を使い分けていました。

これらの表現は、つま先を強化する事によってムーンウォークの速度がコントロールでき、表現を自由に操る事が出来るようになるのです。

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それでは、またの機会にお会いしましょう。

KAIZOU NINGEN

ダンス研究家。専門はムーンウォークとアニメーションダンス。幼少期にマイケル・ジャクソンのメカニカルな動きを取り入れたダンスに影響を受け、1990年よりダンスの研究を始める。マイケル・ジャクソン没後10年特集番組へ情報提供(TBS「一番だけが知っている」:2019年)。

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