ムーンウォークを習得したいと思っている人が諦めるに至る理由とは

ムーンウォークを習得したいと思っている人が諦めるに至る理由とは

もし私があなたのダンストレーナーだったとしてムーンウォークの習得をアドバイスするのであれば、間違いなく最初に体重移動のトレーニングとつま先から足首にかけてのトレーニングから始める事でしょう。

一定水準のクオリティーレベルへ引き上げる事を念頭に置き、現状の課題を達成してから着実に次の段階へ進めていきますので、習得までにそれなりの時間がかかります。

そのため、トレーニングの内容は地味で即効性は無いです。

おそらくムーンウォークを習得したいと思っている人の大半は、この「地味」、「速効性無し」というワードを見た時点で興味が無くなってしまう事と思います。

ムーンウォークを習得したい人の本音とは

ところで、人はなぜムーンウォークを習得したいと思うのか、あなたは考えた事があるでしょうか。

マイケル・ジャクソンのファンだから、ムーンウォークに興味があるから、あるいはムーンウォークが出来たら人から注目されそうだからなど、それぞれ何かしらの動機がある事と思います。

そして、ムーンウォークを習得したいと思っている人が最初に考える事は、おそらく次の3パターンに集約される事でしょう。

1. どうやったらできるか(方法)

2. どうやったら早くできるか(期間)

3. どうやったら楽にできるか(精神)

とりあえずネットで調べてみて、この時点で自分が求めている情報があればやってみようかどうかを改めて検討し、自分が求める情報に出会えなかった場合は諦める道をたどる事になると思います。

ここで一つ気になる事は、なぜネット検索の結果に自分の行動を左右されてしまうのかという事です。

この点について言葉を選ばずにストレートに言ってしまえば、要は楽して簡単に習得したいからなのだと思います。

ムーンウォークに漠然と興味があるだけで明確な目的が特に無く、”自分の中の冷めやすいブームが続いている間にムーンウォークが出来たらラッキー”程度にしか考えていないため、ブームが去ってしまったらそれで終わり、というのが本音なのではないでしょうか。

つまりムーンウォークを習得したい人の多くにとって欲しい答えとは、“楽して簡単にすぐ出来る”という答えであって、”地味で速効性無し”は求めていないのです。

ムーンウォークに限らずダンスとは、現代の多様化している趣味嗜好の中の一つに過ぎず、宴会の余興程度にしか捉えられていないのだと思います。

しかしダンスをクリエイティブな事と捉え、情熱をかけて取り組んでいる人もいる事は事実です。

この温度感の違いはどこから生じるのでしょうか。

それを紐解く鍵は「自分にとって本当に情熱を注ぐ事の出来るものはあるか」であると私は考えます。

本当に情熱を注ぐ事の出来るものを持っている人の強み

自分にとって利害関係、損得勘定無しに本当に情熱を注ぐ事の出来るものを持っている人の強みは、人からは苦と思えるような事でも本人は苦と感じずに行う事が出来てしまう事です。

なぜならそれは誰に頼まれる訳でもなく自分の意思でやりたいと思ってやっている事であり、心の底から楽しいと思ってやっている事だからです。

自分にとって本当に情熱を注ぐ事の出来るものがダンスであった場合も同様で、たとえ毎日つま先立ちしてじっと静止しているような、地味で速効性のないトレーニングの連続であったとしても、習得したいという強い意志で自分から進んで行っているため、辛いと思わずに自分の達成度を楽しみながらクリア出来るまで繰り返しトレーニング出来てしまいます。

また、自己モチベーションと自分を律するルールをしっかり持っていなければ出来ないため自己鍛錬にもつながります。

この点において、仕事とは違うという事はお分かり頂けると思います。

なぜなら、仕事を生きがいとしている人を除くおよそ99%の人は、内心何も興味が無く、やらなくてもいいのであれば出来ればやりたくないという消極的な気持ちの中で、毎日無理矢理モチベーションを上げてとりあえず目の前にある納期に間に合わせるためにタスクを処理しているだけだからです。

ライフワークのススメ

私達の周囲には生まれた時から映画、ドラマ、アニメ、マンガ、ゲーム、クイズ番組、歌番組、スポーツ観戦など、他者が体験している事をあたかも自分が体験しているかのように気軽に疑似体験出来る時代に生きています。

このような時代に生きているからこそ、自分が実際に介在し自分の実体験として本当に情熱を注ぐ事の出来るものを一つ見つけ、自分のライフワークとして取り入れる事をおすすめします。

何も見つからなければ身体一つで出来るダンスは最適です。

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KAIZOU NINGEN

ダンス研究家。専門はムーンウォークとアニメーションダンス。幼少期にマイケル・ジャクソンのメカニカルな動きを取り入れたダンスに影響を受け、1990年よりダンスの研究を始める。マイケル・ジャクソン没後10年特集番組へ情報提供(TBS「一番だけが知っている」:2019年)。

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